◇Wマフラータイコ交換 その2◇


車検は2月末に無事通過しました。2t車は中型登録でも車検費用が安い?!
前に乗っていたレジアスエースとあんまり変わらなくてちょっと安心しました(笑


そんなわけで、約束通り3月上旬に関西某所の雑賀商店さんのもとへ。
「タイコ入れ替えなら1日で出来ますよ」ということでしたので、
週末夕方に出発、深夜割引を利かせるべく24:00以降に高速を降り、コンビニで車中泊(←楽しみにしすぎて寝られませんでした)、
翌朝に入庫というちょっとハードなスケジュールで訪問しました(
本業で長距離走っている方々にはいつもの事かもしれませんが、自分は本職ではないので…(笑


今回入れ替えるタイコはこちら。長いタイコがメイン側、短い物は単発側へ装着されます。
なにやら2本とも切り刻んでから蓋がされたようになっていますが、元は沖田板金製TYマフラー(4tサイズ)なんです。
それを、丁寧に分解して内径を42.7mmに絞り、長さなどを調整して2t車向けに組み直された物…。
簡単に書くとこれだけの話なのですが、これの開発までには相当苦労されていて…。

まずはマツコ製2tTYマフラー(良く鳴く方)のレプリカ品を雑賀商店さんが丁寧に分解して構造を解明、
比較的構造が似ていて単純に作られている沖田板金製TYマフラーをベースに選び、
雑賀商店さん自身の4t車や他の方の2t車であれこれテストされた上で出来上がったという、とんでもな代物だったりします…。

今回のメイン側タイコについては、それらの経験からさらに手が加えられた第1号のタイコなんだそうです。

つまり… これが初物なんですが… 

…そんな大変な代物を自分のような、無名なマニ割り初心者が装着してもいいんでしょうか…(苦笑

違う意味で不安になってしまいました(爆



細部の撮影は「NGよ(笑)」と言われました(爆) 一応中の芯は撮影許可が出たので…(笑
この穴の配列がポイントで、穴の数、パイプの径、材料の厚さ、穴のバリの出方など、
いろいろとマッチしてはじめて低めの上品な音色の鳴きが出るそうです。



そんなわけで、前のタイコから必要な部品を切り離し。
いろいろと思い出深いマツコ製2tTYマフラーでしたが、破損してしまった以上使えませんので廃棄をお願いしました(苦笑
ちなみにメイン側のJET製2tTYマフラー半年ほどしか使用していないので中古品として知り合いに譲られるそうです(笑


とりあえずバラバラだった2つのタイコがくっついた所。
タイコ入り口の配管とフランジは前のタイコから外したものです。

新しいタイコの位置出しを行いながら1箇所配管を仮付けしつつ微調整、一旦ばらして本溶接、
再び組み付けて、次の配管の寸法を確認して材料切り出して仮付け、ばらして本溶接の繰り返し…。
文章だけで書いてみても手間のかかる作業ではありますが、
次々と部品を仮付けして最後に本溶接をすると溶接のひずみで全体の位置がずれてしまうそうです。
その方が修正がかなり大変になるので面倒でもこういう手順で作成されているそうで…。
でも作業を見ていると、とんでもない速さで溶接、素材の切断、部品の脱着をされるので見ているとあっという間に感じます(
そんな、「マフラーの神様」の作業を、1日間近で見学させていただきました。



こうして出来上がったタイコ部分は2個抱き合わせで一体化。
タイコの大きさが旧タイコと比べ、メインと単発で入れ替わっているのがわかるでしょうか?(笑

ちなみに… 通常、雑賀商店さんではこういうタイコの装着はせず単発とメインで別々にして取り付けるそうで…。
そうすると、後のタイコ入れ替えのとき、片側だけ変える場合でも交換しやすいとの事。
でも自分のエルフの場合はWキャブでスペースが無いためやむを得ずこうしているそうです。
普段は人数乗れて荷物も積めて便利なWキャブ。
でも整備やマフラーの事となるとキャビンが上がらないので不便ですね…(苦笑


 
テールパイプは大きな仕様変更はありませんが、メイン側(左)はオリジナルタイコに合うようにフランジ位置が変更されました。
単発側(右)のフランジ直後のパイプが通常のエルボではなく
ハス切りパイプの組み合わせによる曲げが入っていますが、この部分だけ足場の単管が使われています。
この部分の材料等を変えることによって、叩きの音色を高回転域でVTECのように急激に変化させることが出来るそうで…。
自分の仲間内では勝手に雑賀商店さんの頭文字を取って「SAITEC」なんて呼んでみたりしてます(謎



ついでに純正マフラー出口もすこし加工していただきました。
NEWサイドバンパーを作った後に取付けてみたら少し干渉してしまったので…(汗


最後に組み上げて完成!
サイレンサーが入ってますが、写真は長野へ帰宅後にアパートで塩カル掃除をした直後なので…(笑
見た目はほとんど変わってません(爆) でも音は全然別物ですね…。

デコトラサウンドといえば自分の中ではアイドリングの「ヒュルヒュル」という鳴き、
加速時の「バタバタ」という叩きとメイン側の「ジョリジョリ(シャリシャリ)」音、アクセルオフの「ヒュルルルル…」という通称「戻り」の音が特徴的ですが、
この2つのタイコ… 恐ろしいことに… 全部そろっています(驚
アイドリングの音色はJET2tTYに比べて低めで耳に刺さらないやさしい音色になり、しかも単発側も鳴いている!?
このタイコを作った雑賀商店さん本人も「よかった〜!」と一安心されていました(笑
まだそんなに距離を乗っていないのでなんともいえないところもありますが、焼けるとどうなるか非常に楽しみです(笑


ちなみに雑賀商店さんが言われていましたが… 2t車で加工したタイコを使用する人はあまり居ないらしい…?
あれ? 俺ってもしかして変態なのか? まぁまぁ…(爆



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さて、タイコ交換も無事完了してすばらしい(と自分は思う・爆)サウンドを得ることが出来ました。
その一方で「その1」で話しました、元のタイコ破損による影響、問題についてですが…。

 
左はサイドバンパー完成直後の旧タイコ装着状態、右は新タイコ交換後の状態ですが…。

タイコが破損していた件は事前に雑賀商店さんにお話していたので、
タイコ交換時にマフラー関係のすべての位置を一旦リセットされたのですが…。
テストでエンジン始動で「ゴゴン!」、切ると「ゴゴン!」という、何かが接触する鈍い音…。

…勘の良い方はお気づきだと思いますが、
サイドバンパーはマフラー出口の高さにあわせて干渉の無いように作られていますが、
このバンパーを作った時点で、すでにタイコが割れてマフラーが全体的に下がっていたようです… あちゃー!(汗
これには雑賀商店さんも苦笑いでした… すんません(苦笑

写真を改めて比較すると元のマフラー、サイドの吊りゴムがかなり伸びてしまってますね(汗



別角度から。本来はバンパーと30mmほど隙間がないと干渉するんですが、10mmほどしか空いてません(爆
そんなわけで後日、サイドバンパーの高さを変更することになりましたとさ(苦笑


〜おまけ〜

雑賀商店ステッカーを貼りました。元々マニ割りした時点でもらっていたのですが、ようやく貼る位置が定まったので…(笑


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