◇マニ割り施工&フロントガラス交換 その1◇



9月中旬、関西某所にて。 
モザイク処理は社長の許可を取っていない写真なので。NG出たら削除するかもしれません(
ここで秘密の作業を・・・ って、タイトルでバレバレですね(笑
トラック用カスタムマフラーの完成度の高さで有名、たまに雑誌の紙面に名前が載ることがある「雑賀商店」さん。
通称、「マニ割りの神様」と呼ばれて居る方の元を訪れました。
雑誌のショップ情報には一切載らないにもかかわらず、そのマニ割りを求めて口コミだけで日本全国から人が来る・・・ そんなすごい方です。

・・・実は、たまたま知人を通じてここの社長さんと何度かお会いしていました(笑

そして、上田某所で「ウチじゃWキャブは(マニ割り)できないよ」と断られていたので、
だめもとで知人経由にて相談してみたところなんと快く引き受けて下さいました!

施工中は、スマホを持っているならリアルタイムで施工中の写真を送ってもらえます。
「ここをこうします」とか、「内部はこんな感じです。」等など、
組み上がると見えなくなる部分を見せてくださるので安心してお願いできます(笑


そして2週間後の9月末。完成したとの連絡を受けて引き取ってまいりました。
以前乗っていたレジアスエースで「自作出口だけWマフラー」を作成して以来、憧れだった本物のマニ割りWマフラー・・・。
自走して長野まで帰ってきましたが、初乗りはほんとしびれました(笑
雑賀商店さんの所を出たところでいきなりパトカーと並んだときはビビりましたが(爆
写真はだいぶ走った後なんで薄汚れてますね・・・ 今度しっかり掃除します(苦笑


別角度から。出口は真横ではなく斜め後ろ出しにしてもらいました。好きなんですよね〜、このハス切りマフラー!

・・・実はこの出し方、友人のエルフと同じ出し方だったり・・・ というか、「同じで」とお願いしました(爆
その知人には「パクリじゃないですか〜(笑」 ・・・と言われましたが(苦笑
ちなみに進行方向前側が3発側、後ろが単発側となっています。


タイコ周辺の図。溶接のクオリティーがすさまじいです!

・・・一般的にマニ割りというと音のためにあれこれ犠牲にしてしまい、
走らなくなる、燃費の悪化、強引なWマフラー化による排気管類の損傷などのトラブルが付き物ですが、
ここが雑賀商店さんのお家芸とでも言うべきところでしょうか?
パイプ内は継ぎ目の段差も無くスムーズに排気ガスが流れるようになっています。
エンジンの振動、排気ガスの流れ、配管材の違いによる共振などを計算した上で作成されているので、
エンジンに負担をかけるどころか、純正マフラーより走りが軽快になり燃費も良くなりました(爆
当然マフラーの破損率もかなり低くなるように作成されており、
その上でマニ割りディーゼルエンジン特有のWサウンドがしっかり出ているのでホント言うことなしです・・・。

ちなみに自分は臆病者(笑)なので、とりあえず控えめの音量で作成してもらいました(爆
社長いわく、「この音、他の人だと「音小さい」って文句言われますね(笑)」 ・・・との事(苦笑


タイコ周辺別角度から。ちょっと見えづらいですが、上側のタイコが単発側で下側が3発側のタイコになります。
単発側を出てすぐの部分がちょっとの間だけ肉厚の薄いパイプになっていますが、これも良い音を出すための秘密なんだそうです。

使用されているタイコは、3発側には社長お勧めの「JETイノウエ製2t用TYマフラー」。アイドリングでよーく鳴いてくれます(笑
このレポを書いている時点で焼けてきたのか、より鳴きが強く、ソフトな感じの音に変化してきています。
単発側には自分が持ち込んだもので、前にレジアスエースに付けていた「マツコ工業製2t用TYマフラー」を入れました。

このマツコ工業製の2tTYマフラー、実は2種類あるらしく、中の仕切り板が「3部屋」と「2部屋」のものがあるみたいです。
音が良く出るのが「3部屋」で、逆に消音され気味になるのが「2部屋」の物との事で・・・。

・・・自分が持っていたのは見事に消音される方でした(苦笑
最初は3発側に入れる予定でしたが4.8Lの排気量でもアイドリングで鳴かないため、急遽変更して単発側へ。
叩きの音を図太く、低くするのが目的でしたが、見事に図太い叩き音となっています(音量は控えめですが・笑


排気ブレーキ弁周辺。振動対策のジャバラがしっかり入れてあります。
このジャバラもいろんなメーカーのものをテストして破損し難いものを選ばれているとの事です。
ただでさえエンジン始動・停止時の揺れが大きいエルフの「4HL1」型エンジン。
しっかり振動対策をしておかないとあっという間に破損してしまうらしいです。
純正マフラーでさえ割れやすいらしいです。ホント・・・。


フロントフェンダーとフロントタイヤの隙間から。下のサビサビのパイプが純正配管、上が追加された単発側配管。
純正のフロントパイプを固定する部分をうまく生かしてあります。


そしてエキマニ周辺。単発側のフランジ〜パイプ間を継いでいる部分の内径はまるでポート研磨のような仕上がりとなっています。
排気ガス循環装置(EGR)がある事やスペースの関係上4番を割っていますが・・・ すごい所を微妙な角度を付けながら通っています。
でもどこにも接触していませんし、始動時の振動でも接触しません。さすがです!
通常の2t車と違い、Wキャブ車はキャビンが上がりません。
エキマニからジャバラ、タイコまでの配管を作るのに相当苦労されたそうです。

・・・実は、Wキャブの経験はかなりあるらしいのですが、どれも3リッタークラスのエンジンが載った車両だったらしく、
今回5リッタークラスのWキャブは初めてとの事で、実車を見て「こんなにスペース無いの?!」という感じだったらしいです(爆
しかも、ただでさえスペースが無い上にフロントのサスペンションが「トーションバー方式」のために余計スペースが無かったらしく、
フロントパイプ部分を作成するのにかなりの日数を費やしたとの事です。
本人は「ホント、良い勉強させてもらいましたよ〜」と言われてましたが ・・・難しい車両をお願いして申し訳ないです(苦笑


ちなみにエキマニの脱着は、この運転席下の点検窓からしか出来ないらしいです。 ヒエー!(苦笑
エキマニ脱着の際にはエキマニ上部にある水冷式EGR装置を外し、ベルトを緩めてエアコンのコンプレッサーをずらして、
さらにフロントフェンダーとフェンダー内張りを外してあちこちから工具を突っ込む必要があるそうです。
なので冷却水を抜く必要があるとか・・・ 整備経験が無いと無理そうです(苦笑


ちなみにマフラー出口にあいていた小さな穴はこれを装着するための物で、いわゆるインナーサイレンサーという奴です。
これを付けるとかなり消音されるので安心して住宅地へ入れます(笑
単に音を出すだけでなく、依頼があればどうやったら消音できるかまで考えてくれる・・・。
さらには整備に関する情報なんかも相談に乗ってもらえたり・・・ この辺も雑賀商店さんの魅力ですね!
青隼丸は本業でトラックを使用している人間ではないのでホントありがたいです(苦笑

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